83年組のAさん PART.6

意を決して83年組のAさんに
直接電話をかけてみることにしました。

電話を取ったのは母親らしき年配の女性。
東京の出版社の者ですと名乗ると
「今、留守です」と冷たい感じの対応。

「出演依頼の手紙を送っているので
ご本人がいらっしゃる時にまたお電話します。
何時くらいに戻られますか」

「あ〜、もうウチの娘はもうそういうのはやらないから」

ガチャン!

話の途中で電話を切られました。
あ然。
極めて常識的な時間帯に電話し、
失礼のないような言葉使いだったんですけど。

ご本人からではなく、親御さんからのNG。
かつては芸能界に籍を置いた娘の親が
こんな対応するとは予想外。

こちらからの電話を予想していた
Aさんが電話を取らず、居留守を装い、
家族に断るよう頼んでいた可能性も考えられた。

いっそのことAさんの働く工務店(実家)に
リフォームでも頼もうかと真剣に考えました。
そうすれば少しは気を許してくれるかも。
でも、彼女の住む街は東京からはあまりにも遠すぎた。

諦めずにも本人が出るまで電話を掛ければ
良かったのだが、私はヘタレだった。
とりあえず冷却期間を置くことに。

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